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2023.09.10
記事を見ていただいてありがとうございます。
メディクス通信9月号です。
今月は「実践で役立つ介護の専門用語」についてです。
自分の家族が要介護者になった時、自ら介護をすることになる方もいるかもしれません。
そうなった時に介護について様々なことを調べると思いますが、
専門用語がわからなければ調べた内容を理解できない可能性があります。
そこで今回は、覚えておきたい「実践で役立つ介護の専門用語」について解説していきます。
ADL
「日常生活動作」と直訳されるADLは、通常の生活を送るために必要な基本的動作を表す言葉です。起床・就寝・着替え・食事・排泄・入浴といった「身の回りの動作」のほか、屋内や外出時の「移動動作」、家事や交通機関の利用といった「生活関連動作」の3つに分類されます。ADLはFIMと呼ばれる方法によって評価され、必要な介護サービスを決定する指標のひとつとなっています。
異食
食べ物ではないものを口に入れたり、飲み込んだりしてしまう認知症行動のひとつです。主に認知症の中期以降にみられる症状となります。判断力の低下のほか、不安やストレスが大きな要因になるといわれており、危険物を飲み込んだ場合は緊急的な処置が必要です。
移乗
ベッドから車いす、車いすから便座などに乗り移ることを意味します。介護の現場のさまざまなシーンで必要となる、身体介護の基本ともいえる動作です。安心安全に移乗するためには、介助する側とされる側の身体を近づけたり重心を低く落としたりするなど「ボディメカニクス」を活用するのがポイント。介助される側の負担を軽減し、介助者の腰痛予防にもつながります。
一般浴・機械浴
一般浴は、自立歩行できる方や手すりで歩ける方が利用する共同浴場です。介助者は安全に入浴できるようにサポートするほか、利用者ができない場合のみ洗髪や洗身を行います。機械浴は、寝たまま入浴するストレッチャータイプとシャワーチェアを利用するタイプに分かれます。いずれも利用者の健康と安全を第一に、希望に沿ったケアを行うことが重要です。
陰部洗浄
入浴ができない時やおむつ交換時に、陰部を洗い流すケアです。不衛生にしていると肌トラブルの要因となるため、清潔を保つことが目的となります。陰部洗浄用のシャワーボトルや低刺激の洗浄料を使用し、洗浄後は皮膚を保湿するように心がけましょう。
嚥下(えんか・えんげ)
口内で咀嚼した食べ物を飲み込み、胃に運ばれるまでの一連の動作です。飲み込む動作がうまくできない状態は、嚥下障害と呼ばれます。嚥下がうまくいかなくなると低栄養や誤嚥性肺炎の原因にもなるため、必要に応じて嚥下機能回復のためのリハビリや食事内容の改善が行われます。
患側(かんそく)・健側(けんそく)
麻痺や障がいなどを負った体の不自由な側を患側(かんそく)、健康な側を健側(けんそく)と呼びます。片麻痺のある方の歩行介助では、患側側に立つのが基本です。また、更衣の介助の基本が「脱健着患」(だけんちゃっかん)。利用者に負担をかけないため、衣服を脱ぐときは健側から、着るときは患側からと覚えておきましょう。
QOL
QOL(Quality of Life)は、人生の質や生活の質を意味する言葉です。生活の質は健康や経済状況、周囲との人間関係などさまざまな要因によって保たれます。その基準は一人ひとり異なるため、介護の現場では利用者のニーズに沿ったケアが求められます。
口腔ケア
歯磨きや入れ歯洗浄などで口腔内の清潔を保ち、体全体の健康へとつなげるケアです。口腔機能の低下は、食事をおいしく食べられない原因となります。栄養不足の状態が続けば、運動機能の低下や認知症の進行などにもつながる可能性があるのです。そのため、介護の現場では利用者の状態を確認しながら、適切な口腔ケアが行われます。
座位・立位
座位とは、上半身を90℃またはそれに近い状態に起こして座った状態です。立位は両足を地面につけ、立った姿を意味します。いずれも体が倒れないように姿勢を維持する必要があるため、さまざまな身体機能を刺激するといわれています。また、人が寝ている状態は臥位(がい)と呼び、向きによって以下のように分けられます。
側臥位
横を向いて寝た状態です。片麻痺のある方の場合は、患側側を上にするのが基本となります。
仰臥位
あおむけになって寝た状態です。もっとも安定した状態ですが、長時間の仰臥位は褥瘡(床ずれ)の原因にもなります。
腹臥位
うつ伏せに寝た状態を指します。仰臥位と同じく安定した状態ですが、呼吸を圧迫する可能性もあります。
清拭
病気やケガなどで入浴ができない場合に、温かいタオルで体を拭くケアです。体を清潔に保つほか、血液循環の促進や、リラックス効果をもたらす目的があります。全身を拭く全身清拭は介助者や利用者の負担も大きいため、数日に分けて部分清拭を行う場合もあります。
ターミナルケア
ターミナルケアは、人生の最期を満足して迎えることを目的としたケアです。終末期医療とも呼ばれ、治療による延命よりも苦痛や不快感を緩和し、残された生活の充実を優先します。近年はターミナルケアを実施する介護施設も増えており、医療機関と24時間体制の連携を図りながら、利用者と家族の希望に沿ったケアを行います。
◾️まとめ
高齢者の生活を支える介護の現場では、介護の基礎知識が求められます。
介護に必要な用語について学び、日々のケアに活かしていきましょう。
今年の夏休みは如何過ごされましたか?私は家族でボードゲームに熱中しました。「カタン」というドイツ生まれのものです。様々な資源を確保・交換し、道を拓き、居住地域を充実させていくというゲームです。たかがボードゲームと思うことなかれ。いざ勝負する時には、おっとりの息子(8歳)が、べらんめぇ口調になるほど興奮↑↑でした。笑えました。まだまだ暑い日が続きます。皆さん、ご自愛ください。
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